飲食店経営の借金対策はどうする?ポイントと閉店の判断基準
自分のお店を持って生涯やっていく、というのは簡単なことではありません。
開業して一年続く店も、全体の三割にしかならないといわれるほどです。
今回は、飲食店を運営していく上で、どういったところに気をつけていけばいいかのポイントをご紹介します。
また、閉店する見極めどころや、発生した借金についてどうしていけばいいのかについてお伝えしていきたいと思います。
軌道に乗るまで時間がかかる
開店してしばらくは、収入より出費が多いことがあたりまえだと思っておくことはとても大切なことです。
お店を構えるに当たっての準備費用は、数百万から一千万と言われています。
しかし、実際にお店を構えて、すぐ人が入り、うまく回転するというわけにもいきません。
広告が浸透するまでにも時間がかかりますし、最初は投入したお金に見合った収入が見込めないという場合がほとんどだといえます。
店を構えてしまえばそのうち客も入って、経営もうまく回っていくだろうという軽い考えだと、資金運用に失敗し、最初の時点で借金を重ねて、運営の波に乗り損ねてしまいかねません。
材料費、広告費、人件費、家賃、光熱費といった運営費用を、売上でまかなっていくことが難しいと想定し、開業初期費用以上の十分な資金調達をしてから経営を始めましょう。
どんぶり勘定をやめる
お店の経営も、個人の生活と同じです。
自分の利用した額を確認することなく、カードを利用していると、いつの間にかカードの返済費用が、生活費を圧迫するということが起こってきます。
それと同じように、目に見える伝票だけを見て、入金、出金を曖昧に把握していると、マイナスになっていることに気づかずに、資金運用をしてしまいかねません。
まずは、入金、出金を明確にすることから始めましょう。
それをもとに1ヶ月毎の予算を立てて、利用できる額の上限をしっかりと決めて、その枠を超えた出費を控えるといった、入出金のサイクルを早い時点で確立するようにしましょう。
経営が苦しい場合
経営していく資金が底をついてしまった場合、借入してでも運営を続けるかどうかの選択を余儀なくされます。
売上がよくても、出金が多く、実利益があまり見込めないために起こる、マイナス運営もあるでしょう。
特に最初は広告費など、認知してもらうための費用がかかるため、そういった状況におちいりかねません。
そういった軌道に乗るまでの行程を乗り越えるモチベーション、情熱があるかどうかが、判断の決め手になります。
客のニーズに合った商品を提供することができていれば、今後、人件費や、材料費、広告費などを検討して、削れるところは削って持ち直していける可能性があります。
もしそうでなければ、自分が何のためにお店を経営していきたいのかの動機を再確認することが重要です。
飲食店をとおして、顧客に満足を与えたいという動機であれば、顧客のニーズを追求してやり直すという選択もあります。
しかし、顧客のニーズに応えることができそうにない場合は、早い段階での撤退が望ましいでしょう。
自分の本当にやりたいことではない、自分のやりたいことが顧客のニーズと合わなかったということに気づくことは、失敗ではなく、大きな飛躍のステップに過ぎません。
やってみて気づくこと、人生においてそれが全てです。
挑戦すること自体が立派なことで、うまくいかなかったとしても、そこから大きな学びを得ることができます。
すでに借金があって、返済が難しい状況になったとしても、債務整理をすることで生活を立て直していくこともできます。
生活を立て直した後に、本当に自分のやりたいことを探しても遅くはありません。
ここで得た学びも大きく生かすことができるでしょう。
以上、飲食店経営の借金対策はどうする?ポイントと閉店の判断基準でした。
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