借金癖は病気?カウンセリングで治せるのか?
借金がいつまでたってもなくならない、気が付くと多重債務者となってしまっていた。それは借金があるにもかかわらず、借金を繰り返してしまった結果ではないでしょうか。
借金があるのに、借金を繰り返すのは、借金を必ず完済しなくてはならないという意識が薄いためだといえます。
借金した状態でいることに慣れてしまうこと自体、一種の精神疾患、すなわち借金癖は、借金依存症という一種の病気なのです。
それでは、借金癖を根本的に解決していくために、どういったことに取り組んでいけばいいのでしょうか。
借金をなくしたいという切実な思いが現状克服への第一歩
借金をなくしたい、借金のない生活を取り戻したい、周りの人間関係を維持していきたい。
そういった思いがわいてくること自体が、回復に向けての第一歩だといえます。
なぜなら、自分の借金を解決しようとする行為から、自分が借金をなぜ繰り返すのかという原因を探るきっかけになるためです。
自分が借金依存症であるということを自覚することが、借金依存症から心身ともに脱出するために必要不可欠な段階なのです。
依存症の原因はストレス
借金依存症になった原因が何かしらあるはずです。
その主な原因はストレスにあるといえます。
借金依存症自体、あらゆる依存症と併発して起こることが多く、主にストレスのはけ口として行う行為がエスカレートして、自己抑制できなくなった段階まで来てしまった状態だといえます。
ストレスのはけ口として利用される手段として、飲酒、ギャンブル、買い物といったものがあげられますが、すべて依存症を伴う危険性をもったものばかりです。
現に、アルコール依存症、ギャンブル依存症、買い物依存症という名称が存在するくらいで、それらとともに、借金依存症を併発する場合がほとんどだと言われています。
ストレスの原因は多種多様であり、ストレス自体をなくそうとしても、ストレスを与える環境自体を変えることはそう簡単ではありません。
夫婦関係、会社での葛藤、家族内不和、など、自分が死ぬまでもしくは長期でつきあっていかなくてはいけない環境を変えることは難しく、自分が変わっていかなくてはならないのです。
それではどうやって、借金を解決し、借金をしない自分へと変わっていくことができるのでしょうか。
カウンセリングで心のケアを、債務整理で環境づくりを
では、実際にカウンセリングをうけて、なぜ、借金依存症や、その他依存症を克服することができるのでしょうか。
カウンセリングで行うことは、主に傾聴だと言われています。
何度も何度もその傾聴を繰り返すのだといいます。
そのようにひたすら話を聞くことで、自分を受け止めてもらえたという安堵感、また自分の中に潜んでいる後悔や不安な思いを共有してもらえることによるストレスの緩和が、症状改善を促すのです。
カウンセリングは、医療機関で行われ、心療内科、精神科が専門になります。
病気だと思えば、恥ずかしいことはありません。
環境は変えられないが、自分を変えることはできる。
そう思って、自分に降りかかるストレスに立ち向かう自分になるための一つの治療を受けていると思えばいいのです。
債務整理で借金完済するための環境を整える
債務整理後は、3年から5年の決められた期間内に、整理した債務を完済しなくてはなりません。
滞納を2回すると、一括での請求をよぎなくされるため、簡単に支払いを怠ることもできません。
また、カードの利用はストップされ、債務整理後、5年から10年は、新たなカードやローンもまったく利用できない環境に無条件置かれることとなります。
すなわち、直接誰かに借りない限りは、自分の意志なくして全く借金ができない環境に身を置くことができるということです。
自助グループで仲間を見つける
自助グループを知っていますか?
自助グループとは、同じ悩みの克服を目指した方々によって構成されており、お互いの情報を共有しながら、協力しあってその問題を克服することのできる集まりのことです。
借金依存症の克服を目指した代表的な自助グループに、DA JAPAM、(DEBTORS ANONYMOUS)という、強迫的 買い物・浪費・借金依存症の匿名活動相互支援グループがあります。
同じ目的を目指して取り組む仲間と、お互いに認め合い、助け合うことで、その目的に向かうための力は何倍にでも大きくすることができます。
悩んでいるのは1人だけではありません。
同じように悩み、苦しんだ方の多くの方々が克服し、借金のない生活を取り戻していったという事実があります。
以上、借金癖は病気?カウンセリングで治せるのか?でした。
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