任意整理から信用回復までの流れについて

任意整理から信用回復までの流れについて

任意整理を行ったとしたら、どういった流れで行われ、期間としてはどのくらいを要するのでしょうか。

そして、任意整理の記録が信用情報からなくなるまでにどれくらいかかるかも、気になるところですよね。

任意整理から和解までの流れ

受任通知をして、返済請求をストップ

任意整理を弁護士や司法書士に依頼すると、債権者側に債務者がこれから任意整理期間に入るという受任通知されます。

そうすることで、債務者の代理人として、弁護士や司法書士が立つことになり、債権者側は債務返済が一時的にストップせざる終えなくなります

引き直し計算をする

実際に、任意整理に入る上でまず取り掛かることとして、債務者の代理人が債権者側に、取引の明細書を取り寄せ、払いすぎた利息がないかチェックをします。

特に、消費者金融からの借り入れ期間が長ければ長いほど、利息を払いすぎている可能性が高く、借金を減らしやすいといえます。

明細を提出することをよしとしない債権者も中には存在するため、ここの期間は1ヶ月から2ヶ月くらいと幅を広く想定していくといいでしょう。

和解までの交渉手続き

実際に債務の詳細がわかると、交渉ができるようになります。

債務の詳細

  • 減額できる額
  • 利息のカットは可能か
  • 残債の返還期間(回数)

これらを債権者と交渉をしますが、債権者も簡単に債務者の希望に応じるわけではありませんので、その場合は交渉が長びく場合もあります。

和解契約を結ぶ

交渉内容がはっきりしたところで、代理人は債権者と、和解契約の締結を依頼します。この段階では代理人と、債権者だけのやりとりになるため、実際の債務者は特に何もする必要がありません。

ここまでの時点で、約3~6ヶ月がかかるとされています。

和解締結後の返済期間について

和解の締結後、約2週間ほどで整理された債務額の返済がスタートされます。返還期間は一般的には3~5年です。

返済の仕方も、債務者が債権者に直接返済するのではなくて、依頼人が代理人に決められた返済額を振り込み、それを代理人から債権者に間接的に支払っていく方法がとられます。

支払いが難しくなった場合も債権者に代理人を通して再度交渉が出来るのが救いです。

しかしその代わりに気をつけなくてはならないこととして、交渉を有利に進めるためにも、滞納する前に早めに報告するということが必要です。

債務整理履歴の削除まで約5年

債務整理を行った場合は、債務整理後、約5年間は信用情報機関にその履歴が反映されます。

そのため、たとえば3年で無事返済完了できたとしても、約2年間は借金することができない、すなわち、ローンでものを買ったり、クレジットカードを作ることができないという状況になります。

以上の流れで考えると、任意整理開始から信用情報機関への信頼回復までに約5年半は見なければなりません。

他の債務整理方法に比べると、裁判所を通さない分、手続きも簡単で、時間があまりかからないといえます。

以上、任意整理から信用回復までの流れについてのまとめでした。

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