カードローンの審査基準は?審査に有利な条件・不利な条件ってある?

カードローンの審査基準は?

これからカードローンに申し込もうと考えている方が気になるのは審査基準と思います。

年齢と安定した収入などの申し込条件をクリアしていれば申し込みできますが、それだけで融資してもらえるわけではありません。

まず申し込みの段階で、申し込み者に貸付しても問題ないかどうかを審査されます。その審査基準をクリアできなければ融資はされません。

審査基準はカードローン会社によって違っており、この条件なら絶対に審査通過できると言うものは存在しませんが、ある程度の審査に有利・不利となる条件は傾向としてあります。

今回はカードローンの審査基準について解説します。

カードローン審査のチェック項目

カードローンが審査する目的はただ1つ、それは申し込み者がきちんと返済してくれるかどうかを見極めることにあります。審査項目は次の4つです。

カードローンの審査項目

  • 属性の審査
  • 信用情報の審査
  • 提出書類の確認
  • 在籍確認

それぞれの項目について見ていきます。

属性審査

カードローン会社は、申し込みを受けると初めに属性審査をします。属性とは、申し込み者本人の個人情報のことです。申し込み時に送る個人情報がベースです。

属性は本人情報、仕事情報、居住情報、借入情報の4つに分類されます。下記は一例です。

一例

  • 本人情報 :年齢・年収・家族構成・独身既婚・子供の有無
  • 仕事情報:勤務先名・所属部署年収・健康保険の種類
  • 居住情報:住居形態・住居種類・家賃負担額(または住宅ローン)
  • 借入情報:他社借入件数・他社借入金額・借入希望額

カードローン会社によって入力項目は違いますが、大体の項目は共通しています。

これらの各項目に点数をつけて、その合計点で審査結果を出しています。

属性のスコアリング審査

上記で紹介した申し込情報は、項目ごとに点数を付けるスコアリング審査が行われます。スコアリング審査はコンピュータが自動で行い、申し込完了後すぐに得点が出ます。

どの重視する項目や点数の基準はカードローン会社ごとに違いますが、基本的には得点が高いもの低いものは共通しています。

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スコアリングの評価内容

申し込内容とスコアリング評価は大まかには下記のとおりです。

項目 スコアリング評価
年収 400万円以上>200~400万円>200万円未満
雇用形態 公務員>正社員>派遣・契約社員>パート>自営業
勤続年数 10年以上>5年~9年>1年~5年>1年未満
独身・既婚 独身(家族同居)>既婚(子ども無)>既婚(子供有)>独身(家族別居)
住居種類 持ち家>賃貸>公営住宅
居住年数 10年>5年>3年>1年>1年未満
他社借入件数 借入なし>1~2件>3~4件>5件以上
他社借入金額 借入なし>50万円>50万円~

スコアリング審査では不利な項目があっても他の項目でカバーできれば問題ありません。

たとえば、年収250万円で勤続年数10年近くの人がいるとします。年収は低めですが、10年近くも同じ職場で働いているということは、収入の安定性の面において評価が高くなります。

逆に年収が400万円以上でも、勤続年数が1年未満の人は年収面では有利に見えますが、勤続年数の少なさでマイナス評価になります。

カードローン審査は総合的に見られますので、不利な項目があっても、その他の項目で高得点を取ることができれば審査通過の可能性はあります。

信用情報の審査

信用情報とは、各種ローンやクレジットカードなど信用取引に関する契約内容、返済状況などの情報です。簡単に言えば、ローンやクレジットカードの利用履歴です。

信用情報は指定信用情報機関のCICで管理されており、カードローン会社は個人信用情報機関にアクセスして信用情報を見ることができます。

何社からいくら借りているのか、どのローン会社から借りているのか、過去に借金を踏み倒していないかなど簡単に分かります。

よって、申し込み時にウソをついても簡単にばれてしまいます。

注意点

  • カードローン申し込で嘘をつくと審査落ちする

カードローンの申し込み時に一番やってはいけないことが嘘をつくことです。他社借入は信用情報を見ればわかります。

その他の項目でも大抵の嘘は見抜かれます。嘘が発覚した時点で審査は打ち切りとなり、審査落ちになります。

信用情報に金融事故情報が記録されていると、カードローン審査にはまず通らないと思ってください。長期間返済をしなかったり、保証会社が代位弁済するなど、ローンやクレジットの返済・支払いに関して問題を起こすと金融事故情報が記録されます。

具体的には下記4つのうち、いずれか1つでも該当する人は自分の信用情報に金融事故情報が記録されている可能性が高いです。

金融事故情報が記録されている可能性が高い

  • 長期滞納(2~3ヶ月以上)
  • 代位弁済
  • 強制解約
  • 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)

金融事故情報が記録されていると「この人にお金を貸すと返してもらえない可能性が高い」と思われてしまいます。いくら属性が高くても、金融事故情報が残っているとそれだけで審査に落ちてしまいます。

書類確認

スコアリング審査、信用情報審査をクリアすると書類の確認が行われます。申し込み書に入力された情報が正しいかどうかを、提出された書類と照合して確認します。

提出する書類は主に次の2つです。

提出する書類

  • 本人確認書類(運転免許証や健康保険証)
  • 収入証明書(源泉徴収票や給与明細書)

カードローンの審査では本人確認書類を必ず提出します。これはどのカードローンに申し込む場合でも共通です。一方で、収入証明書は提出条件があります。

・貸金業者(消費者金融、信販会社)から50万円以上借り入れする場合
・他社借入額と申し込先の希望限度額を合算して100万円を超える場合

上記どちらかに当てはまる場合に収入証明書を提出します。書類確認は人の手により行われるため、やや時間がかかります。

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在籍確認

在籍確認とは、申し込み者がカードローン会社に申告した勤務先で本当に働いているのかを確認する作業のことです。基本的に各カードローン会社は、勤務先に電話をかけて在籍の確認を行います。

カードローン会社としては、本当に働いていることを確認したうえで貸付したいもの。中には、無職だったり嘘の勤務先情報を申告する人もいるため、カードローン会社は勤務先に電話して確認するのです。

注意点

  • 消費者金融は電話で会社名を名乗らない

在籍確認は基本的にどのカードローン会社でも行いますが、消費者金融と銀行では電話の対応が異なります。

銀行の場合は銀行名を名乗りますが、消費者金融では担当者の個人名を名乗ります。消費者金融の場合、消費者金融からの電話=借金と結びつきやすいため、電話では会社名を伏せて在籍確認します。

法律により本人以外に借金している事実を伝えることをしてはいけないと定められていますので、消費者金融では会社名を名乗るようなことはしません。

在籍確認は、申し込み者本人が電話にでられなくても問題ありません。申し込み者が在席していることを確認できさえすればいいのです。

たとえば、電話にでた同僚が「○○は只今、席を外しております」と答えればそれで在籍確認は完了となります。

また、申し込み者本人が電話にでた場合でも電話越しで住所や電話番号を聞くようなことはせず、あっさりと終わります。周囲に会話を聞かれないか心配という人も多いですが、会話を聞かれてもバレる可能性は限りなく低いといえるでしょう。

以上、4つの審査をクリアできれば晴れて融資を受けることができます。

大手消費者金融は2人に1人の割合でカードローン審査に通過している!?

カードローン審査は申し込み者の属性や信用情報をチェックされる、こう聞くと自分が審査通過できるのだろうかと不安に思ってしまう方も多いでしょう。しかし、カードローン審査というのはめちゃくちゃ厳しいというわけではありません。

カードローン会社によっては自社のカードローンの成約率を公表しています。下記はアコムが公表している、カードローンの月ごとの申し込み者数と新規顧客数をまとめたものです。

新規申し込み(人) 新規顧客(人)
4月 39,804 18,798
5月 46,122 22,234
6月 39,181 19,081
7月 36,747 17,645
8月 38,603 18,978
9月 44,573 21,659
10月 43,959 21,664
11月 42,551 21,369
12月 33,758 15,846
1月 39,500 17,689
2月 39,485 18,399
3月 44,523 21,476

※アコムマンスリーレポート2017年3月期より

アコムの成約率を平均すると47.99%です。おおよそ2人に1人は審査通過に成功していることになります。他にもプロミスやアイフルでも自社カードローンの成約率は公表しており、いずれも成約率は40%を超えています。

成約率が高いからと言って「審査の甘い」というわけではありませんが、新規貸し付けの実績であるということを考えると、大手の消費者金融は新規貸付に積極的と言えます。

どうせ申し込むなら、消極的なところより積極的な姿勢を見せてくれるカードローンに申し込むほうが良いと思いませんか?

審査が不安というのであれば、アコムやプロミスなど大手の消費者金融に申し込むのをおすすめします。

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カードローン審査は収入の安定性が重要

収入が少ないから審査に通るか不安という方は多いです。カードローンの申し込条件には、必ずと言っていいほど「安定収入があること」と記載されていますね。

安定収入=高収入と思っている方も多いですが、カードローン審査における安定収入とは「毎月給料を受け取っている」状態のことを言います。

カードローンは基本的に毎月少しずつ返済していくので、借りたお金を毎月きちんと返済していけるだけの収入をもらい続けていれば良いのです。

そのため、決して高給取りじゃないと審査に通らないわけではありません。

まとめ

カードローン審査では様々な角度から申し込内容を評価して、その人が過去に返済トラブルを起こしていないかをチェックしています。これらを踏まえたうえで、その人にカードローンを使わせるかを決めます。

だからといって、審査に少しでも有利になるようにと嘘の情報を書くのはNGです。嘘の情報は間違いなくバレますので、そのときは即審査落ちとなります。審査に通りたい気持ちは皆同じです。正直に申告しましょう。

審査基準はカードローン会社毎に異なりますので、申し込みする前に必ず審査基準を確認するようにしてください。

以上、カードローンの審査基準は?審査に有利な条件・不利な条件ってある?のまとめでした。

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